「考える・つくる 2本立てワークショップ」(10/30)開催レポート
気持ちの良い秋晴れとなった10月30日(金)、patomato×FabLabβBashamichi共催「考える・つくる2本だてワークショップ」が横浜馬車道にて開催されました。前半の「考える」は狩野が担当して『「OYAOYA?」産後のもやもや大整理!』の時間。産後クライシスってどういう構造で起きているのかを把握しながらそれぞれの今を可視化する時間に。後半はFabLab β Bashamichiスタッフ・おもちゃ作家の佐藤蕗さんのリードで、皆さん個性あふれる素敵なバッグを仕上げました。
今回の「OYAOYA?」は、ご夫婦で参加してくださった方も含め、全員がお子さん連れでがんばりました。年齢も数ヶ月から3歳代まで幅広く楽しくあたたかいムードで進みました。
ワークを通して皆さんご自分の感覚を整理していきます。男性には全く同じ内容ながら別のワークで思い切り想像力を働かせてもらいました。それぞれの家庭環境も子どもの年齢も違うはずの皆さんから、びっくりするほど同じような声が出てきたり、誰かの声に大きくうなずいたり……類型化して共通するパターンをみていきます。
皆さんの声から発展して、女性と男性とのずれやその理由を社会的背景から概観してみます。また、夫婦がお互いに期待する役割類型と、それぞれの型の難しさがどこにあるのか、などもご紹介して、「個人的な問題」からもっと大きな視点で自分たちの「立ち位置」を見てもらいました。
「何を不満を感じているのかがわかった気がする」
「まさにもやもやが整理できた!」
「別の大きなライフイベントを控えているので無理をしないでおこうと思えた」
「自分だけではないと思えたし、そういうことだったのか、と整理できた」
等の感想をいただき、ワークショップが一歩前へ進むパワーの「小さなもと」になれたのではないかと思います。
男性からは「女性だけでなく男性も本当は子どもが生まれるといろいろなことが変わる、でも女性がここまで変化にさらされているとは思わなかった」という感想をいただきました。もともと共に育児する志向が強くて一緒に生活している間柄だとしても、なかなか想像がつかないレベルのことが女性の側には起きている、という気づきのスタートに立ったご夫婦は、これからまだまだ続く育児のきっといい相棒になっていいくのだろうな、と感じました。
「OYAOYA?」で考えたあとは、佐藤蕗さんの「つくる」ワークショップにバトンタッチ。皆さん、もうとっても集中して、本当に楽しみながら手を動かしました。大きいお子さんはお母さんと一緒にハサミを使ったり、小さなお子さんはだっこでお母さんの邪魔をしてみたりご機嫌に観察したり……。昇華プリンター&ヒートプレスの技術で出来上がったバッグは、発色が驚くほど鮮やか。切り絵という限られた手法の中で、それぞれの方の個性がきっちり出いて、かつ温かみのある作品になり本当に素敵でした。
尚、今回共催したFabLab β Bashamichiさんの機材はすごく魅力的。今日のワークショップで使われた手法で出来る「布もの」のクオリティや、工業用刺しゅうミシンが作り出す他にはない細やかであたたかみのあるテクスチャーに感激しました。こうした個人では導入できないような機材を時間貸ししてくれるこのスペース、新しいアイディアの宝庫です。かなりワクワクしたので、クリエイターの皆さんに是非知ってもらいたいです。
また、今回の会場はYCCヨコハマ創造都市センターにあるCafé OMNIBUSのオープン前の一角。天井が2階分はゆうにあるほど高く自然光がたっぷり入るとても開放的気持ちのいい空間でした。ワークショップ片付け後、スタッフでランチにしましたがとてもおいしかったのでお近くにいらっしゃる方はぜひ、おすすめです。私もいろいろな方にすすめられました。
『ふたりは同時に親になる 産後の「ずれ」の処方箋』
猿江商會 ¥1500 +税 ISBN978-4-908260-08-7
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