男女の意識差をぜひ実感して欲しい!〜Google Womenwillのデータがとても便利


私は著書「ふたりは同時に親になる 産後の『ずれ』の処方箋」の中で、産後の夫婦のすれ違いの大きな理由として、夫と妻の置かれる「環境の差」があまりにも大きく、かつ、妻の環境の激変が危機的レベルであることをあげています。一方で、もともと各自が背負っている意識の差も同様に大きな影響を与えています。そんな差がとてもよく見えるデータが公開されているのでご紹介しましょう。

GoogleがWomenwillというの取り組みの一環で、2017年にアジア太平洋諸国9か国で意識調査をしたものです。男女の格差を解消する目的で、意識の違いの実態を把握するために行われました。(調査概要

例えばこんなデータ。家事を分担すべきという意識は比較的高い。それでも日本はアジアパシフィック全体に比べると「どちらとも言えない」に引っ張られてはっきり「同意する」の割合が少なめです。
Google womenwill 調査
Google Womenwill data explorerより(調査対象から「子供の有無:あり」「配偶者の有無:あり」をフィルター。「APAC」は調査対象国全て。)

→ このデータを直接Womenwillのサイトで開く

上記の通り平等意識は絶望するほど低くはありません。ところが次のデータ、現実に家事を担っているのが誰かということになるとこんな状況です。

日本の男女の意識をアジアパシフィック全体と比べてみると、男性の場合、「自分自身が担当」していると思っている人は少なめで、「パートナーが担当している」という意識のある人が多めです。つまり、自分がやっていない自覚がある人の割合がアジアパシフィック全体よりも多めです。自分は担当していない、と言い切っている人の割外が、より、多い。

同時に、「自分とパートナーで分担」していると思っている男女に注目してみると、その差が非常に差が激しいのがわかります。日本の場合、男性は28%が夫婦で分担していると思っているのに対し、女性はたった6%しか夫婦で分担していると思っていません。アジアパシフィック全体だと、男性23%に対し女性10%。日本の方がずれがより激しいですね。こうした評価の差がコミュニケーションのずれの原因になるのは明らかです。

Google womenwill 調査
Google Womenwill data explorerより(調査対象から「子供の有無:あり」「配偶者の有無:あり」をフィルター。「APAC」は調査対象国全て。)

→ このデータを直接Womenwillのサイトで開く

他にもたくさんの設問があり、男女だけでなく日本と他の国の違いをビジュアル的にわかりやすく見せてくれます。また、年齢、子供の有無、などの条件をON/OFFするのも簡単です。書面のデータをじっくり読み解くのはなかなか気が重いものだと思いますが、ウェブ上でスイスイとチェックできるので、気軽に見ることができます。ぜひ試してみてください!

「The Devide」と題したコーナーは解釈とともにデータの一部を印象的に見せてくれます。データを見る入り口としてぴったりなので、こちらもおすすめです。

ふたりは同時に親になる

『ふたりは同時に親になる 産後の「ずれ」の処方箋』
猿江商會 ¥1500 +税 ISBN978-4-908260-08-7
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狩野 さやか

早稲田大学卒。株式会社Studio947のデザイナーとしてウェブやアプリの制作に携わる一方、子育て分野を中心にコラムを執筆。人気のウェブ育児媒体MAMApicksでは「妻の不機嫌ループ~困惑する夫たちに捧ぐ~」等、広く話題になった記事も多い。 「ふたりは同時に親になる」をテーマに、patomatoを主宰。ワークショップや語り合いなどリアルな場づくりとウェブでの情報発信をしている。/→ 狩野さやかMAMApicks連載コラム一覧

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