変化のいいところに目を向ける〜12/7(水)「OYAOYA?ワークショップ」開催レポート

12/7(水)高田馬場にて「OYAOYA?ワークショップ:ママのもやもや大整理!」を開催しました。3名と少なめな分たっぷり、男女赤ちゃん連れまざって、「産後のもやもや」についてママ視点で紐解いていきました。

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今回は、個人でワークシートに向かって、それぞれ自分の話をしてもらうスタイル。「OYAOYA?」では産前/産後の違いをキーにお話を進めているのですが、今回のワークシートでは、女性と男性での違いがよく見えてきました。

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男性の変化<女性の変化

「変化」という視点で整理すると、男性の変化はやはり圧倒的に女性の変化より少ない。例えば女性なら誰でも身体の変化には直面するわけですが、男性の場合は身体の変化は全くありません。当たり前のことで、それでいいのですが、シートの文字の埋まり具合の違いが、変化の数の違いであり、男女の温度差の構造そのものだな、というのが皆で確認できたことはそれだけで意味がありました。多くのもやもやは、この変化の温度差の中に埋まっています。

とはいえ、男性も男性なりに環境変化を経験しているので、少ないからといってそれを軽視するのは違います。

対策に強弱をつける

20161207-3女性にとっての産後の変化はあまりにも多岐にわたり、全部にきれいに対処していくのはなかなか難しいもの。全部が不完全な気がして、満足感は低くなり、イライラのもとにもなります。

変化の中で「嫌だな」と思っていることは、積極的に環境を変えて対処することをがんばる。
変化の中で「意外といいな、プラスだな」と思っていることは、多少無理してでも手放さない。

そういう強弱をつけて課題整理をすることで、今を少しだけ快適な方向に変えることができないか、それぞれ対策を考えてもらいました。

ある方が「嫌だな変えたいな」と思っていることがある方にとっては逆の立場で「変えたいな」と思っていることだったりして、自分のパートナーではない他人同士で相手の立場を知る瞬間もありました。

プラスの変化は手放さない

大量な変化の中にいると、プラスのことは埋もれがちです。でも、今回参加の皆さんもそれぞれにプラスの変化を持っていました。新しいことを始めて積極的に活動していたり、働き方の制約ができたことで仕事の仕方が変わったり……。つらいことを対策するだけでなく、プラスの変化はむしろ努力してでもキープする、と手放さないことは、気持ちの折り合いをつけるのに重要なことです。

育児は大変、省力化、理想を追いすぎない、手を抜く、助けを求める……こういうことはだいぶ当たり前のように言われるようになりました。でも、全部をそうして「これ以上手の抜きようがない!」とまで対策した先に、なんだかちっとも満足感がない、楽になった気がしない、なんて思いを抱える例もあります。

プラスの変化や自信につながることは、多少無理してでも手放さない、むしろがんばって伸ばす、ということも、一方でぜひ大切にしてみてください。無理しすぎるのはもちろんいけませんが……。

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ご参加くださった皆さんありがとうございました!

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狩野 さやか

早稲田大学卒。株式会社Studio947のデザイナーとしてウェブやアプリの制作に携わる一方、子育て分野を中心にコラムを執筆。patomatoを運営してワークショップや両親学級講師などを行なっている。著書に「ふたりは同時に親になる 産後の『ずれ』の処方箋」。 → 狩野さやかMAMApicks連載コラム一覧

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