助産師さん向け研修「産後クライシスの実態とサポート」を担当しました
12月11日(金)に、京都府看護協会の助産師さん向け研修講師をオンラインで担当しました。
「産後クライシスの実態とサポート」をテーマに、産後クライシスの構造と、虐待やうつにつながるリスクも含め、普通の育児がいかに「ひとりじゃ無理」なのかを常識にする必要性を中心に。「ぜったいに母親を孤独な育児の世界に送り出さない」。助産師の立場で目の前のひと組の夫婦にかける言葉が、社会常識を変える一歩になると信じて欲しいという思いをこめてお伝えしました。
「赤ちゃんてものすごく手強いよ」を常識にして、その生活に入っていく危機感を醸成することが、最もシンプルで大切なスタートです。
女性の大変さを理解しよう、大変な女性を応援しよう……というアプローチを続ける限り、育児の課題は「女性の問題」として閉じ込められてしまいます。おなかに重りをつけて「妊婦体験」をしているだけでは「他人事」で終わってしまう可能性が高い。育児の仕事量を「おとなひとりでは限界」と正しく見積もり、家庭の中の業務改善をすることに男性・女性双方の意識を向けていけていくきっかけを作ることが大切です。
先日このサイトでもご協力をお願いしたアンケートの数字や具体的なたくさんの言葉の力が、リアルなメッセージとなりました。ご協力いただいた皆さん、ありがとうございます。
『ふたりは同時に親になる 産後の「ずれ」の処方箋』
猿江商會 ¥1500 +税 ISBN978-4-908260-08-7
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