読者からのリアルな声に耳を傾けて〜「東京すくすく」産後クライシスの記事コメント欄に注目

昨年の2019年11月に取材を受けた東京新聞「東京すくすく」の以下の記事は、産後クライシスの実態と構造を示す内容でした。この記事のコメント欄に定期的に読者からのコメントが掲載されています。1年経った今でも重ねられるコメントのひとつひとつがとても重いものばかりです。リアルな声として、コメント部分にぜひ目を通してみてください。

「産後クライシス」調査でわかった妻の本音 夫婦仲が悪化する原因は? 夫が理解すべきこと、社会全体でやるべきことは?

東京すくすくの記事コメント欄

読んでいてつらくなるかもしれませんが、ほんの一部、短いものを以下にいくつか引用します。
こんな実態があるのだということをご覧になってみてください。

<上記記事コメント欄より一部引用>
「育児辛い、あなたは昼休みがあって誰かと話す時間もある、子供と距離を取れる時間もあるが私にはないと言ったら「じゃ、お前が俺と同じだけ稼げるよう働いてよ」と言われて愚痴は言ってはいけないと塞いだ」

「夫は、食事の時も、トイレの時も、こどもをあやしているときも携帯を離さない。こどもが泣いていても携帯片手にネットゲームをしたり、SNSをチェック。」

「産後、里帰り中に眠れなくて辛いと訴えるたびに俺も仕事が忙しくて眠れてないと言われるのが本当に辛かった。ただ寄り添って欲しかっただけなのに。また自宅に戻った後も喧嘩が増え、夫にキツい口調で物を言われる度に鬱っぽくなり眠れなくなったり昼間に涙が止まらなくなったりした。もう一度あれを繰り返すと思うと二人目は作れない。」

「出産後、3時間おきに授乳していた頃。夫が帰宅した時にまだ夕食の準備ができておらず疲れていた。夫は疲れてたのだろう。俺の飯はどうするんだよ!と怒鳴り散らした。
朝は総菜パンを買ってほしいというと1日一個自分のパンだけを買ってきた。目がテンになった。とにかく驚きの連続だった。いまだに夫に不信感、嫌悪感がある。」

夫婦間だけで個人の会話として妻が夫に「理解してほしい」と伝えるのは限界があります。世の中の常識が、「育児はひとりでできる分量ではない」「育児は女性にしかできないものではない」と、変化していく必要があることを改めて感じています。

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狩野 さやか

早稲田大学卒。株式会社Studio947のデザイナーとしてウェブやアプリの制作に携わる一方、子育て分野を中心にコラムを執筆。patomatoを運営してワークショップや両親学級講師などを行なっている。著書に「ふたりは同時に親になる 産後の『ずれ』の処方箋」。 → 狩野さやかMAMApicks連載コラム一覧

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